今までお伝えしていませんでしたが、昨年12月パリでは鉄道会社職員によるストライキ、デモが行われていて、渡航中も収束せず、パリ移動日になっても市内の鉄道はほとんどが動いていない状況でした。この時点でパリを予定通りに巡ることは困難な状況。そして、パリに着いた瞬間まさかのダブルパンチで警察のお世話に…?!ドキドキのロンドン最終日&パリ初日開幕です。
ここまでの旅行記まとめ
7:40 ホテル出発
前日早めにホテルに戻ってきたのに翌日また早朝から出かけるという鬼スケジュールで睡眠はもちろん足りてないんですが、これもロンドンで見たいもの、やりたいことを制覇するため…と老体に鞭を打って起きました。
8:10 クレアモント・スクエア
ホテル近くからバスに乗って一本。クレアモント・スクエアまで直通とはいかなかったので最寄りのバス停で降りて歩きました。それよりもクレアモント・スクエアは一体なんなんだってね。
みなさんご存知シリウス・ブラックさんのご実家がある地区です。
ここです!右が不死鳥の騎士団でハリーが初めてブラック家を訪れたときにムーディーたちと一緒に姿現しした公園で、左側がブラック家があるアパートメント。観光地でもなんでもなくただの住宅街です。
なんかもうすごいね?!?!?ハリー・ポッターの世界ではシリウスやレギュラスがこの地区を歩いている可能性が十分にあって……………え、すご…………やば……………オリオンやヴァルブルガも歩くのかな………煙突飛行ネットワークでしか移動しなさそうな気もするけど……………。
映画ではムーディーが杖をアスファルトに打ち付けるとこの建物の間からひょっこりブラック家が出てきますよね。私もアスファルト強めに叩いてみたくなりましたけど一応大人なので我慢しました。そのかわり、旅の合間にクレアモント・スクエアの家賃めちゃくちゃ調べました。住みたい。
8:45 Speedy's Bar & Cafe
クレアモント・スクエアから大通りに出たらバス停があったのでバス移動です。本当は徒歩と電車での移動の予定だったんですけど、疲労には勝てませんでした。目の前にバス停あったらそりゃバス乗るよ。
向かった先は、SHERLOCKの世界の221Bがお隣にあるSpeedy's Cafe!
ドラマで観たまんまだ~~~~~~~~~~~~~~~。すごい!お隣221Bじゃないけど221Bだ!
お店の中にオフショットがたくさん飾ってあるすごい!撮影の許可頂いたのでめちゃくちゃ写真撮らせてもらいました。店主のおじさん見た目ちょっとこわいけど優しいし、お店はクリスマス仕様ですごくかわいかった~。
朝早く行ったわりには私たちのほかにもアジア系のSHERLOCKファンと思わしき方がいらっしゃったのでSHERLOCKファンは本当によく来るんでしょうね。ちなみに席数はそんなに多くなく、私たちが入ってからすぐに満席になり、その後もしばらくは入れ替わりはあれど満席でした。
頼んだメニューはもちろん「Sherlock Breakfast」。海外のトマトをグリルする習慣は受け入れがたいし、「Speedy's Breakfast」のほうが美味しそうだったけど、シャーロックの名のつくメニューは絶対に食べたい。パリで食べる朝ごはんも(トマト以外は)毎度毎度こんな感じなので慣れた感じの食事出てきたなって思いつつ穏やかな気持ちで食べられました。マッシュルーム美味しい。
10時オープンですが待ちきれずにオープン前に到着しました。そしたらなんとすでに1組並んでいました。人のことは言えないが早すぎやしないか………。写真の右側にある派手な扉はミュージアムのチケット売り場兼グッズ販売館。そして左側が221Bへの入口です!更に221Bの左側にあるSHERLOCK HOLMES MUSEUMの看板のところが221Bへの入場列です。本来は入場待ちの際に並ぶのですがオープン前だったのでチケット購入待ちの列でした。
10時になったらグッズ販売館の扉が開き、そのままレジでチケット購入。チケット購入後はそのまま博物館に入ってもよし、グッズを先に見てもよし、自由な感じです。ただ博物館は一度に入館出来る人数が決まっているようなので、早めに入るのが吉です。
221Bに入るとそのまま2階にあがり、2階でまずはスタッフから案内を受けます。その後はホームズ、ワトソンのお部屋を自由に見学し、次のお客さんが上がってくるまでに2階を出て3階へ向かう感じです。なお、3階から上はスタッフの案内はないので自由に見学が出来ます。
すごいうつくしい
最後の写真の真ん中!ホームズのシルエットが壁に投影されるように配置されているのが素敵すぎてアガった。
本当に本当にホームズとワトソンのお部屋だと思ったら胸がいっぱいになって各フロアで泣きそうになりました。写真は展示品の一部でしかなくて、実際はもっとたくさんあるんだけど載せるときりがないんで現地まで観に行ってください。
それにしても小学生の頃から長きに渡りシャーロック・ホームズに憧れ続けた甲斐がありました。まさか生きているうちに221Bを訪れることが出来るなんて思ってもなかった。いま人生が終わっても後悔はないなって感じです。
11:10 ベイカー・ストリート駅
ホームズ博物館の最寄り駅です。ハリー・ポッターのスタジオツアーの帰りにも使った駅ですがあのときは夜遅かったので特に探索せずでしたので、今回はちゃんとホームズ像観てきました!
ん~~~~~~~~~~~~~~逆光!暗い!しかも天気悪い!
ホームズは本当に人気で色んな人がこの像を写真におさめていました。ただこの像台座の部分だけでもたぶん50~60cmあるので並んで写真撮るの結構大変。子供なんか台座と写真撮ってるんか???っていうくらいかわいそうだった。
ホームの壁もちゃんとホームズ仕様。ちなみにこのホームズが描かれている部分はどうなっているかというと
ちっちゃいホームズがたくさんいます。かわいい。
11:30 ホテル
朝チェックアウトしたときにキャリーケースをフロントに預けていたのでピックアップしてパリへ移動前ラストの荷物整理です。まあラストって言ってもユーロスターで移動するのでどこかに荷物を預けたりとかはしないんでいつでも開けられるんですけどね。
ホテルを出るとドアマンの方がどこに行くのか尋ねてくれて、駅に行くことを伝えると「タクシー止めたるっ!!!!」と言い出し…いや一度くらいロンドンでタクシーに乗りたいな、とは思っていたけど…でも心の準備ってあるじゃん?(パリでタクシー乗ると毎回ボッタクられるので海外では更に小心者になる)そんな急に言われても心の準備出来ない無理と思って「いやほんと大丈夫、無理」って結構強めに断ったけど結局押し切られて気づいたらタクシー乗ってました。電車移動よりタクシーのほうがいいなんて当たり前のこと言われたら勝てない。とりあえずボッタクられず、運転手さんにも変な薬品を飲まされずに済んだので安心しました。(SHERLOCKの観過ぎ)
12:00 キングス・クロス駅
映画に出てくるキングス・クロス駅の外装は実際のセントパンクラス駅なんですがとりあえずまずはキングス・クロス駅。
コンコースがめちゃくちゃおしゃれな上に、めちゃくちゃ広い。みんなよく迷子にならないな???電光掲示板も空港なんか?????っていうくらい色んな番線の情報が載っているから明るさで目が痛くなる。
映画の9 3/4番線は4番線、5番線で撮影されているはずですが、実際のキングス・クロス駅の9番線、10番線も見てみたいなと思い遠目から見てきました。あのカート押して改札通るの大変そう。
そしてお目当ての9 3/4番線!スタッフがいて写真が撮れるようになっていますがスタッフはとなりのグッズ売り場で購入出来る記念写真を撮ってくれるだけなのでスマホに写真をおさめたい場合は2人以上で行ってお互いに撮影し合うのが一番楽で安心です。
あとここまで色々なところ観光してきましたが一番並んだのはなんとこの9 3/4番線でした。写真撮るだけなのにめちゃくちゃ並ぶ。電車の時間がある人は早めに行くことをおすすめします。
13:00 セント・パンクラス駅
ほ、本物じゃないけど本物のキングス・クロス駅だーーーーーッ!ロンがアーサーの車を飛ばしたまさにあのキングス・クロス駅!実際のキングス・クロス駅の隣にあるので迷子になることなく到着します。
今回パリに移動するのはこの駅からです。14:22発のユーロスターに乗るので、チェックイン開始時刻(出発の1時間半前)ちょうどに出国審査を通って、そのあとは電車が来るまで中にあるカフェでファンタオレンジを飲んで過ごしました。
14:22 セントパンクラス駅出発
ユーロスターはちゃんとしているだけあって購入した座席がないなんてことはありませんでした。キャリーケースを転がしながらの移動が大変過ぎてここから先は写真はありません。ただ事件は発生します。
17:47 ノード駅
パリ到着です。ちなみにここからパリ時間です。時差含めて時間通りの到着だったと思います。そしてここから大変な事件が幕を開けます。パリは鉄道会社職員によるストライキで電車が動いていませんので、ホテルまではタクシーに乗るか歩くかの2択だったのですが、タクシーは何度かボラれた経験があり、ノード駅周辺は歩くには危険過ぎるので迷いに迷っていたところ、RER B線が動くという情報を入手したのでとりあえずホテルの近くまでいけるB線に乗ることに。
この選択が失敗だったんですけどね。
18:00 まさかのスリに遭う
いつもはそんなこと絶対にしないんですが、今回ばかりはキャリーケースを抱えて階段を降りなくてはいけなくて、カバンに入らなかったスマホをコートのポケットの奥底に沈ませたんです。それでキャリーケースを抱えて階段を降りていたら、もうちょいで降り終わる…というときに、後ろから黒人のお兄さんが飛んできて(結構マジで飛んできた)、そのまま階段の対面にあった壁に転がりながら衝突。しかもお兄さんが転がった瞬間、屈強なお兄さんが馬乗りになって両手拘束しだすの。え、こわ。こわすぎよ。
テロとか事件だったら危ないしこわいなと思って何事かと周りをみたら、後ろから恰幅よい優しそうなおじさんに肩を叩かれて「コートに入れたスマホが入っているか確認してください」と言われ…。ハッとしてスマホを探すもポケットにスマホはなく。スられた!!!!!!!!え?!?!?!スられた?!?!?!?!?!?と一瞬ですごい量の冷や汗をかき混乱しました。
とりあえずおじさんに「スマホはあるから安心して、とりあえず警察まで着いてきて」と言われ疑心暗鬼になりながらちゃんとおじさんを見たらなんとポリスマン。ちゃんと腕章つけてる。恰幅のよいおじさんと屈強なお兄さんともに私服警官だったんですよね。こんな人が多い時間帯にキャリーケース転がして観光客感丸出しにしてる私なんて格好の標的。でもそう思ったのは窃盗をはたらいたお兄さんだけじゃなかった。私服警官のおじさんとお兄さんありがと~~~~~~!
その後、窃盗犯をがっちりと掴んだままズンズン進んでいく屈強なお兄さんに若干ビビリながらも、ずっと優しく微笑みながら寄り添ってくれるおじさんを神のように崇めつつ交番に向かいました。ただ交番について早々、次の任務に向かうらしいおじさんとお別れしなくてはいけなくてマジで泣きそうでした。あんなに優しくしてくれたおじさんとお別れ…?私はこのあとどうすれば…???しかも、最後まで担当してくれるのは窃盗犯を突き飛ばして馬乗りになって捕まえてたあの屈強なお兄さん。え~~~~~~こわい。まじでこわい。でもおじさんは笑顔で去っていってしまう。内心メソメソ、ドキドキしながら屈強なお兄さんが書類を諸々作成してくれるのを待っていたのですが、大変驚くべきことにこの時点まで私は一度も自分のスマホの無事を確認出来ていないんですよ。二重にこわい。死守してくれたの本当に私のスマホなのか?????ってずっと心臓バクバクでした。
結局、書類が書き終わる終盤くらいにお兄さんが私のかわいいかわいいスマホちゃんを取調室?ぽいところから持ってきてくれて(書類にスマホの特徴、一緒に盗まれたものの詳細を書くために持ってきただけなので私の手元にはまだ戻ってこない)、遠目とは言えようやく自分のかわいいスマホちゃんの姿を拝めたので安心しました。ただ安心したら安心したでこんな私の不注意で時間をとってしまったことを申し訳なくなり、友人にめちゃくちゃ謝りました。
書類は基本的に警察のお兄さんが書いてくれるのでこちらはパスポートを見せて、職業を記入するだけで終了でした。どれくらい交番にいたかわかりませんが、体感では6時間くらいいた気分です。(さすがにそんなにいない、たぶん30~50分くらい)
その後はこわいと思っていた屈強なお兄さんが親切にタクシー乗り場まで案内してくれて、結局タクシーに乗ってホテルに向かったのですが、交通網が麻痺しているせいでタクシー需要爆上がりの、タクシー料金爆上げ&激混みという状況でした。絶対タクシー高いとは思ったけどほんと~~~~~~~~~~~~に高かった。相乗りしたイギリス紳士にまで高額ふっかけてたから、たぶんどのタクシーもこんな感じだったんだろうなと思って諦めましたけど。
とりあえず今後パリ市内はキャリーケースを持って移動しないと心に決めました。
20:00 ホテル到着
パリで宿泊したのはオペラ地区にあるコロナ・オペラ。今の時期このホテル名で謂れ無い差別を受けていないか心配ですが、なかなかに良いホテルでした。ホテル自体そんなに大きくないからお部屋は狭いんだけど、滞在期間中にいらしたフロントスタッフは全ての人優しかった。
ホテルに到着して早々に帰りの足を心配してくれて空港までの循環バスを手配してくれたり、いつも笑顔で出迎えてくれたり、帰りの日に循環バスが遅れていることを直ぐさま知らせてくれたり、本当にみんないい人…ありがたい…。ただ一点あるとすれば製造年いつ?!?!やばくない?!?!大丈夫?!っていうくらい時代を感じる、且つキャリーケース持ってたら一人ずつしか乗れないっていう激古&激狭エレベーターがこわかったです。一人で中に取り残されたら死って思った。
とりあえずホテルにチェックインして、エレベーターにも打ち勝った(乗り方が分からなくてあたふたしていたらフロントスタッフが駆けてきてくれた)我々は、すっかり疲れてしまったので近くにスーパーが3軒(そのうち1軒は通りに出てすぐ)あることを確認して、そそくさと買い出しにだけ向かい、ホテルでゆっくりとお夕飯をとりました。
たがしかし、パリ1日目はこれでは終わらない。
なぜならパリ市内の鉄道が動いていないため我々が日本で立ててきたスケジュールを敢行することはもはや不可能。スケジュールを立て直す必要があったのです……。パリ6回目にしてやっとヴェルサイユ宮殿に行けると思っていたのに…………まさかのヴェルサイユ宮殿を削らなくてはいけなかったのです……………。悔しすぎでは……。
そんなこんなで2日目からは、あそこまで徒歩!ここからも徒歩!ず~~~~~~~っと徒歩!という徒歩移動のパリ市内観光の模様をお届けします。
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