人生をかけて愛するつもりのバンドが解散して4年が経った話

タイトルの通り、人生をかけて愛するつもりのバンドが解散してから4年が経った。2019年の4月1日に解散発表。趣味の悪いエイプリルフールネタかと笑いとばすこともなく、発表されたその瞬間から4月1日は私にとって悪い意味で忘れられない日になった。そして4年経った今もまだうだうだしている。

 

もともと2007年の活動休止から12年間活動していなかったバンドだから生活において何か大きく変わったことがあるかと言われれば特にはないけれど、殴られたように傷ついた心はあの日から元には戻っていない。活動休止12年の中で一度たりとも復活しなかった人生をかけて愛するつもりのバンド。彼らは私の人生をとても鮮やかに彩り、そして修復がきかないほど大きく傷つけていった。この傷はきっと一生治らない。

 

活動休止の12年と、解散からの4年。16年も経てば周りは様変わりする。このバンドを通して出会った人たちはそれぞれに新たな「好き」を見つけ、今はもうこのバンドの話題を出すこともほぼ0に近い。みんな忘れてしまったのだろうか。こんなにこのバンドに囚われているのは私だけなんだろうか。寂しいな。周りに合わせ、私もこのバンドの話題を出すこともなくなり、心の中だけでそっと愛していかなくてはいけなくなるんだろうか。私にとってこのバンドは何よりも大きく特別な存在で、この先も変わらず愛していくつもりなんだけどな。周りはそうではないのかな。寂しいな。でもそれが時間が経つということなんだろうな。

 

まったく立ち直れなくて4年経ったいまでもこんなにうだうだしているの気持ち悪いな…とは思うものの、人生の半分以上をこのバンドと生きてきてしまったので受け入れるのも大変なのよ。今はもう5人揃った彼らには映像の中でしか会えないけど、何度も会いにいってしまう。周りに知らせることもなく、そっと一人で。私が一番幸せだった時間が映像の中に詰まってるから。